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フランスの一大観光地、ヴェルサイユ宮殿はルイ14世によって建てられたバロック建設の宮殿で、美しい建物と、花が咲き誇る広い庭園が有名です。この宮殿ではルイ14世から16世までの国王が住み、そのほかの貴族、召使いなど4000人が住んでいました。華やかな貴族の社交場であった半面、政治が議論される場でもありました。この特集では、そんなヴェルサイユ宮殿を建物、文化、歴史、ファッションなど様々な角度からご紹介いたします。
Category : 報道
Date : 2022.08.30
ヴェルサイユ宮殿はパリの南西22kmの場所にあります。豪華なバロック・ロココ建築はルイ14世の絶対的権力を象徴していました。本来であれば宮殿周りは水場が少ないのですが、「水なき地に水を引く」(=自然を克服する)という名目のもと国王は労力を費やし、セーヌ川の流れを変え、庭園に噴水を複数作りました。
ヴェルサイユ宮殿での暮らしはルイ14世が決めた厳格なマナーやエチケットの中で行われていました。自由奔放だったマリー・アントワネットはそんな堅苦しい宮殿での暮らしに退屈を感じ、毎晩踊りに繰り出したり高価なものを注文してその気を紛らわしたと言われています。
ヴェルサイユ宮殿では多くの歴史的事件が起こっています。例えば十月事件では1789年10月には女性を中心としたパリ市民が宮殿まで行進しました。1871年にはドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の即位式が宮殿内の鏡の間で行われました。また1919年には同じく宮殿内でヴェルサイユ条約が署名されています。
この時代の上流階級の女性のドレスはボリュームがあり、髪型は大きなヘアスタイルが流行りました。髪の毛はボリュームを追求した結果かつらが欠かせなくなり、香油などで仕上げられたかつらはリボンや羽根で飾り付けられました。また、マリー・アントワネットの肖像画に見られるように貴族の女性は鉛白粉を肌に塗り、白く見せました。
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