ムガル王朝の細密画

ヒマラヤカンムリキジ。紙に薄い水彩、金箔。1620年ごろ。 カンムリキジはインド北西部、ネパール、パキスタン北部などに生息し、植物の葉、根、果実、種子、昆虫などを食べる。

アヤメ科の花。18世紀。アヤメ科のショウブは特に広く分布し、日本などのアジア以外にインドシナ、インド、スリランカ、ヒマラヤなど広くにわたる。

ワニ（上）とカピバラ（下）。ムガル帝国の古都アーグラの城壁の堀にはワニが放たれていたという。

草花の描かれた伝統的なスカーフ、パトカ。インド、1700年ごろ。

ムガル時代に作られたタペストリー。17世紀。

ピンクの花とその周りを舞う蝶。

ムガル帝国の王子がメスのライオンを狩猟している様子。1605年。ムガル帝国の皇帝はライオンや虎などを狩ることがあった。

小さな花。17世紀。

スイセン。17世紀。

ゴシキドリ。1615年ごろ。ゴシキドリはインドから東南アジアなどに生息する。

1620年ごろ。ムガル帝国で描かれたシマウマ。

アフガニスタン兵に対して圧勝するムガル帝国軍の象たち。16世紀。

二羽の鶴。鶴はインドの伝承などに出てくる。

写本に描かれた猿。

写本に描かれたコーム・ダック。

黄色い鳥をメインに、様々な種類の鳥が描かれている。18世紀中盤。インドにはクジャクのほか様々な野鳥が生息する。

白い花と蝶。

象を連れて冒険に挑むアクバル。

神秘的な鳥シームルグが爪で象をつかむ様子。17世紀中盤。シームルグはカシミールやペルシアの伝承で、美しい羽根を持ち人を癒すとされている。

クジャクと女性。クジャクはインドを代表する国鳥であり、インド、スリランカ、ネパール南部、パキスタン東部、バングラデシュ西部などに生息する。これらの国では神聖な鳥として保護されている。

狩猟用のコートに使うテキスタイル。刺繍のはいったサテン。

ゴアからジャハーンギールへ献上された七面鳥。1612年。

天幕の下のテラスで楽しむ女性たち。インド、1720年~1730年ごろ。

雨から逃れる若い女性と高齢の女性。18世紀後半。インド洋は熱帯低気圧が発達しやすく、サイクロンによる自然災害が起こる。

カタックダンスを披露する二人の女性。カタックダンスは顔や手の動き、足の動きを使って神話など様々な物語を表現する。

パビリオンの下で休む女性。17世紀後半。アーチのようなパビリオンはムガル建築のひとつ。

王子と司祭。インド、18世紀。

湖のほとりのテラスで休む恋人たち。1750年ごろ、インド。

ムガル帝国人から見た西洋人の旅行者。16世紀後半。

神聖な行事を女性たちと行う王子。1750年。

ワインのグラスと容器をもつ女性。ムガル帝国のワインはペルシアからブドウが持ち込まれたころに始まっており、庶民はイスラム教の規則に従いアルコール飲料は禁止された。

ライオンと雄牛の戦う様子を観戦するアクバル。1600年ごろ。

木の下で集まる女性たち。

家の中で腕を伸ばして寝転ぶ女性。女性の下には枕がある。近くにいる男性は医者だと思われる。紙に水彩と金箔。

宮廷での接見。1568年。写本”Khizr Khani Duval Rani”より。

ハザーラ人の羊を捕まえる様子。1589年~1590年。北インド、ムガル帝国の創始者・バーブルの伝記より。

ノーチ・ダンス。1820年ごろ。ノーチ・ダンスとはインドの伝統的な踊り。

象に乗る貴族。1600年ごろ。

炎で燃える木の輪の中で祈るイブラヒム。1599年~1600年。

アーモンドの収穫。インドはアーモンドの原産地であり、飲料としてもアーモンドを飲む。

狩りの休憩中の初代君主バーブル。17世紀初期。

カップルたち。紙に水彩と金箔。

ムガル帝国の創始者であり初代君主のバーブル。インド、17世紀ごろ。バーブルは16世紀初頭に中央アジアからインドに移り、ムガル帝国を建国した。

ムガル帝国の第5代君主シャー・ジャハーンの息子。1615年~1630年。シャー・ジャハーンには4人の息子がおりムガル帝国の歳入の管理も行っていた。

宝石を手にするシャー・ジャハーン。「タージ・マハル」を建てた皇帝であり、財政システムの改革や海外貿易などを行った。

北インド、ムガル帝国の第16代君主アクバル2世。19世紀初期。イギリスによるインドの植民地化政策に苦しんだ。

北インド、ムガル帝国の第8代君主ジャハーンダール・シャー。権力を持った貴族ズルフィカール・ハーンの支援を受け帝位に就いた。

北インド、ムガル帝国の第6代君主アウラングゼーブ。17世紀後半。アウラングゼーブの治世は49年と続き、その治世の前半は、曾祖父アクバル以来の繁栄が続いた。

クジャクの上に座るシャー・ジャハーン。これは孔雀の玉座と呼ばれ、この王座にはサファイア、ルビー、エメラルドなどの宝石がちりばめられている。この玉座は10億ドル相当の価値があるといわれている。

若いサリム王子。のちのムガル帝国第4代皇帝ジャハーンギール。「ジャハーンギール」は、ペルシャ語で「世界を征服する者」を意味する。

ペルシャのアッバース1世を抱きしめるジャハーンギール。1618年ごろ。紙に水彩と金箔。

北インド、ムガル帝国の第8代皇帝ジャハーンダール・シャーの妃ラール・クンワル。妃になる前、ラール・クンワルはヒンドゥー教徒の吟遊楽士の娘であり、芸妓であった。

テラスに座るシャー・ジャハーン。晩年は、亡き愛妃の眠るタージ・マハルを眺めながら没したという。

ジャハーンギールが生まれた日の様子。1620年ごろ。

ジャハーンギールと王子パルヴィーズ(ムガル皇子)。ジャハーンギールの後継者と思われたが、父より先に亡くなった。

パキスタン中部、パンジャブ州・ムルタンにて彼のひ孫に挨拶をするティムール。ティムールはチャガタイ・ハン国の軍事指導者。1600年。

シェール・アフガーン・ハーン。北インド、ムガル帝国の后妃ヌール・ジャハーンの前夫。

第5代君主シャー・ジャハーンの三男アウラングゼーブ。ムガル帝国の第6代君主であり、帝国を繁栄させた。

インド・アーグラ城塞を建設する様子。ムガル帝国時代に作られたアーグラ城塞は赤砂岩で築かれ、その城壁の色から「赤い城」と呼ばれている。

ムガル帝国軍によるマルワのバズバハドゥルの討伐。パキスタン、インド、16世紀。ムガル帝国軍は 重騎兵と戦象の使用を基本とした。

スルタンに勝利するムガル帝国軍。16世紀。

スーラト（インド北西部にあるグジャラート州南部の港湾都市）へ凱旋するアクバル。伝記アクバルマナより。水彩。1590年~1595年。

北インド、ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンの長男であるダーラー・シコーとアーラムギールの戦い。1660年ごろ。

ムガル帝国とサファヴィー朝はアフガニスタンをめぐり1649年~1653年の間戦争をした。

デリーで命を狙われるアクバル。この絵の中でアクバルは弓を使い、白い馬に乗っている。アクバルの家臣は暗殺者を説得しようとする様子が描かれている。

サマルカンドの近くでバーブル（ムガル帝国の創始者）の軍ともみあいになるバイスングルの軍。1496年。

北インド、ムガル帝国の第2代君主フマーユーンがカブールに攻め入る様子。1603年~1605年。

北インド、ムガル帝国の第2代君主フマーユーンの勝利の前兆。1603年ごろ。

アクバル王によるチットールガル攻略。住民の抵抗にあい、30,000人の虐殺が起こった。