Fashion Week

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Fashion Update

パリ・コレクション(Paris Fashion Week)は、「パリ・プレタポルテ・コレクション」と「パリ・オートクチュール(haute couture)・コレクション」の総称で、フランスのパリでそれぞれ年2回開催されるファッションブランドの新作発表会。現在、パリ、ロンドン、ミラノ、ニューヨークで開催されるファッションウィークを「ビック4」と呼ぶ。それぞれのメインショーの主催は、フランスファッション連盟、英国ファッション評議会、イタリア商工会議所で、ニューヨークはエレノア・ランバート氏が立ち上げたプレスウィークが前身とされる。

1943年に史上初の「ファッションウィーク」が、ニューヨークで開催されてから77年後の2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、パリ・クチュール・ウィークは、パリコレ史上初のオンライン開催となり、多くのブランドが無観客のショーを動画で配信した。またSNSがファッション情報の公開と収集に大きく影響をおよぼし、ファッショントレンドの新たな地位を確立しつつある。ファッション業界は、これまで当たり前とされてきたことが覆され、急速な自己更新を展開している。

Category : 文化

Date : 2021.05.27

未来を紡ぐ

時代に応じて休むことなく新しい試みを重ねてきたファッション界でも、急速な環境変化への対応が進む。米国ではじまったBLM(Black Lives Matter)運動は、構造的な人種差別の問題を変えないといけないという世界的な行動指針となっており、2021年2月のミラノ・ファッションウィークでは、黒人デザイナー5人が歴史的デビュー。これまで当たり前とされてきたことが覆され、すごい速さで変遷が進む。
フランス化粧品大手ロレアル(L'Oreal)は、2020年6月27日、自社商品から「ホワイトニング(美白)」、「フェアネス(色白)」、「ライトニング(明るい色合い)」などの文言を削除すると発表。ロレアルに先立ち、英国・オランダ系のユニリーバ(Unilever)や、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、米食品大手マーズ(Mars)なども、自社製品の宣伝方法や商品構成を変更する措置をとっている。

プレタポルテ

英国とEU26か国の衣類市場は約3,000億ユーロ(約40兆円)で、米国の市場規模に匹敵する。欧州内では、東欧の新規加盟国での需要は大幅な伸びを示すものの、英国、ドイツ、イタリア、フランス、スペインの西欧5か国が全体の7割以上を占める。
このうちフランスの衣類市場は約260億ユーロ(約3兆5,000億円)。婦人服が5割、紳士服が3割、残りの2割が子供服。婦人服市場は下着がほぼ25%を占める最大項目で、これにトップス(20%)、ボトム(12%)が続く。

日本の装い

日本のファッションは、明治以降、和服が洋服にゆるやかに変遷をかさねながら置き替わったが、現在でも洋風と和風、新旧いりまじって、晴れ着(はれぎ)、外行き着(よそゆき)、普段着、仕事着を使い分ける。5歳の男子、3歳と7歳の女子が宮参りする習慣は関東地方に多く、氏神に参拝する時には、宮参り衣(みやまいりご)を着せる。
江戸中期以降、外行き着(訪問着)が流行の先端を走り、ニューモードを作り出すが、絹物が多く利用されたため、江戸幕府は再三にわたり倹約を主旨とするおふれを出した。
晴れ着は正装と礼装。婚礼衣装では振袖・角隠(ふりそで・つのかくし)やヴェールとウェディングドレス、漁村で発達した萬祝(まいわいぎ)は漁師の晴れ着。盆の時期に死者を供養するための盆踊りに行くために、さっぱりした着物「浴衣(ゆかた)」ででかけた。都市部で発達した簡易仕事着に割烹着(かっぽうぎ)がある。

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