1517年にはオスマン帝国イスタンブルに世界初のコーヒーハウス「カフェハネ」が誕生し、政治や思想が交わされる公共空間として人々を迎えます。ヨーロッパでは1645年頃にヴェネツィアで初のカフェが開業し、ロンドンでは「ペニー・ユニバーシティ」と呼ばれる知の交流の場へと発展。日本では元禄時代にコーヒーが伝わり、1888年には東京・上野に最初のカフェ「可否茶館」が開業した。現代のカフェは、チェーン店から個人経営のロースタリー、ブックカフェ、ペット可カフェまで多様で、ワークショップや自宅で楽しむ「おうちカフェ」といった新しい形も登場。都市社会学者オルデンバーグの「サードプレイス」として、人々が自由に集い、交流し、日常に安らぎと創造の時間をもたらす存在となっている。
人類の歴史は、発明の歴史と言い換えても過言ではない。火を操る技術から始まり、車輪、印刷術、蒸気機関、電気、インターネットに至るまで、数々の発明が私たちの暮らしを変えてきた。それらは単なる道具の改良にとどまらず、社会の仕組みや文化、さらには人間の価値観そのものに影響を与えてきたのである。
発明は、必ずしも天才のひらめきだけから生まれるものではない。日常の不便を解消しようとする小さな工夫や、異なる分野をつなぐ試みが新たな可能性を開く。また、失敗や偶然の中から画期的な発見がもたらされることも少なくない。
現代ではAIやバイオテクノロジー、再生可能エネルギーなど、新しい領域での発明が加速度的に進んでいる。それらは人類の課題である環境問題や格差解消に向けて大きな役割を果たすことが期待されている。
発明は未来を描く「羅針盤」であり、過去から受け継がれてきた「知恵の結晶」である。次の時代を動かす発明は、すぐそこに潜んでいるのかもしれない
2025年9月、国土交通省が全国の基準地価を発表した。全国平均は4年連続で上昇し、上昇率はバブル崩壊後の1992年以降で最大だ。東京や地方都市の家賃も過去最高水準に達しており、広い住まいに憧れても手が届きにくい状況である。
コロナ禍で普及したテレワークでは、旅行先や別の場所で仕事をする「旅行テレワーク」が注目され、部屋を少し変えるだけでも気分がリフレッシュされ、新しい暮らしの楽しみを見つけるきっかけになった。少し模様替えするだけでも、日常に新しい雰囲気を取り入れられることもある。
『海外のインテリア』を見ると、自由で個性的な暮らしのヒントが得られる。欧米の住宅は広い空間に大ぶりの家具をゆったり配置し、素材や壁の色で個性を楽しむ。歴史ある建物をリノベーションした空間も多く、収納や照明も工夫されている。
今回の特集では、海外住宅ならではの「個性を感じるインテリア」を写真で紹介。眺めるだけで旅気分を味わい、自分の部屋に取り入れられるアイデアも見つかる。
北欧の芸術は、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドという厳しい自然環境のもとで育まれた。長く寒い冬、日照時間の短さ、森や湖、海に囲まれた土地は、他のヨーロッパ地域とは違った感性を人々にもたらす。閉ざされた土地だからこそ生まれる静けさや、光が限られるからこそ際立つ色彩の繊細さ――北欧の画家や民話、音楽、建築は、そんな環境から生まれた「静かなやさしさ」と幻想的な世界を映し出す。火山の荒々しさも、氷河の白さも、物語や芸術の舞台となり、思わずその世界に引き込まれる魅力を放っている。
2025年、日本は第二次世界大戦の終結から80年の節目を迎えた。戦後の国際秩序のもとで平和を維持してきた一方、近年は世界各地で安全保障への懸念が高まっている。こうした時代において、歴史的な記録を見つめ直すことの意義が、改めて問われている。
「南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)」は、戦後間もない1945年に創刊され、ドイツの民主主義の再建とともに歩んできた報道機関である。ナチス体制下における報道の機能不全への反省を踏まえ、自由で独立した言論、歴史的責任の認識、そして記録を残すことの重要性を一貫して掲げてきた。現在では、質の高い調査報道や文化的論評に定評があり、ドイツ国内で最も信頼される新聞の一つとして広く認知されている。
今回は、南ドイツ新聞のアーカイブから、1939年から1945年の、第二次世界大戦の勃発と終結を経て、ドイツと世界が大きな転換点を迎えた時代に撮影された記録写真を中心に紹介する。
※ユニフォトプレスは、南ドイツ新聞と契約しており、貴重なアーカイブのご提供が可能です。弊社サイトに掲載されていない画像についても、お気軽にお問い合わせください。
あまりに使い古された英国の登山家ジョージ・マロリーの「Because it's there.(そこに山があるから)」の引用は、「なぜ山に登るのか」と問われた時の返答として知られ、登山や人生における挑戦の精神を象徴する言葉として100年以上語り継がれる。
古代における山岳信仰や神聖視、近代ヨーロッパにおける「自然の征服」としての登攀、さらにはポストコロニアル的視点からの再解釈など、登山は常に人の思想や価値観を反映する鏡。近年では、SNSを通じて“達成の証”としての登山が可視化され、「バズる登山」が新たな動機や価値として位置づけられる。
近年の論文に見る学術的な関心もまた、こうした社会的・文化的背景の変化に伴い広がりを見せ、従来の自然科学や歴史学的アプローチに加え、社会学、文化人類学、ジェンダー研究、環境倫理、観光学など多様な分野からの学際的な研究が進められている。登山をめぐる物語の変遷をひもとくと、現代社会における人と自然との関係を捉え直す手がかりとなる。
歴史を振り返ると、絵やポスターは単なる装飾ではなく、時代の空気を鋭く映し出す「言葉なき語り手」として機能してきた。中でも「風刺画」と「プロパガンダポスター」は、それぞれ異なるアプローチで社会に影響を与え、人々の意識に強く訴えかける存在だった。
風刺画が「問いを投げかける」ものであるのに対し、プロパガンダポスターは「答えを提示する」ものとも言える。前者は多様な視点を許容するのに対し、後者は一つの価値観を強調し、時に誘導的になることもある。
だからこそ、私たちは両者をただのアートとしてではなく、「時代の語り部」として読み解く姿勢が求められる。絵の奥にある意図や背景を考えることで、表現が持つ力とリスクの両面を理解することができるのだ。
風刺もプロパガンダも、見る者に行動や思考を促す点では共通している。大切なのは、それらに触れた時、自分自身の考えを問う目を持ち続けることだ。
困難に直面したとき、人が人を支える行為は、人間にとって根源的な営みである。古代から文化ごとに形を変え、制度として発展してきたこの支え合いはいま、少子高齢化という社会構造の変化に加え、介護ロボットや人工知能(AI)といった先端技術の急速な進展に直面している。これらの技術は介護や支援の形を大きく変えつつあるが、一方で人間らしさや倫理をどう守るかという新たな課題も生まれている。「人が人を支えること」の意味と価値が改めて問われる中、写真を通して、その歴史的な広がりとこれからの姿を考える。
2026年は「ガウディの年」として注目されている。主な理由は、ガウディの代表作であるサグラダ・ファミリア(聖家族教会)が完成予定とされているからである。また、ガウディは1926年に亡くなっており、2026年は没後100年という節目の年でもある。ガウディの建築は、自然界に見られる構造や形態、調和を取り入れた独自のスタイルを持ち、有機的建築(オーガニック建築)の代表例とされ、建築史において特異な存在感を放っている。一方、現代の建築界では、環境への配慮やサステナビリティへの関心が高まっている。こうした潮流の中で、有機的建築の思想は再評価されており、自然との共生を志向するデザインや、再生可能エネルギーの活用、地域素材を取り入れた建築などに受け継がれている。ガウディの遺産は、単なる歴史的建築ではなく、環境と人間の未来をつなぐヒントとしても、現代の建築に新たな視点を与え続けている。
英国において、ウェディングドレスは第二次大戦後に本格的に既製品が普及するまで、手作りや仕立てが主流で、花嫁の個性や社会的背景を映す象徴的な装いだった。1840年、「純白のドレス」を選んだヴィクトリア女王の影響は大きく、印刷メディアの発達と相まって、世界中に白のドレスの慣習が広まった。同時に、ヴィクトリア女王は最愛の夫アルバート公の死後、40年にわたり喪服を着続け、「喪を生きる」文化も社会に根づかせた。
結婚と喪——この対照的な二つの節目は、服飾を通して個人と時代の精神を映し出している。
※ユニフォトプレスは、V&A博物館(Victoria and Albert Museum)と契約しており、貴重なアーカイブのご提供が可能です。弊社サイトに掲載されていない画像についても、お気軽にお問い合わせください。
毎日の食卓に欠かせない「ごはん」。その一粒に、一万年の物語が詰まっていることをご存知だろうか。日本人にとって、米は単なる食べ物ではない。神に捧げる供物であり、年貢として支配の道具となり、時には人々を飢饉に追い込み、争いを生む「富」でもあった。この特集では、稲作の起源と日本列島における定住と社会の始まり、水をめぐる争いや、祭祀・神道・民俗信仰の中心的存在である米について、多角的な視点から「米の物語」をひもといていく。
ユニフォトプレスでは創業以来、あらゆるジャンルの写真を取り扱い、教育現場にも多数の写真を提供してまいりました。
歴史・地理・理科などの分野に関する写真はもちろん多く取り揃えておりますが、今回は「英語教育」や「防災教育」でご活用いただける写真を取り上げております。
また、「AP通信」の動画やイギリスの新聞記事など、写真以外の多彩なコンテンツもご用意しており、ご要望に応じて最適なものをご提案いたします。
なお、当サイトに掲載していないコンテンツも多数ございますので、お探しのものがありましたらお気軽にお問い合わせください。
GAP Gardensのイングリッシュガーデンをはじめとした美しい庭園やフラワーアレンジメントの画像を、ユニフォトプレスを通じてご使用いただけます。
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洋服が日常の服装として定着している現代の日本。今では和服はまれにしか着用されないが、明治の文明開化までは誰もが和服を身に着けており、流行も時代によって異なっていた。鎖国下の日本で育まれた独自の素材や技術は、現代の服飾にも多く活かされている。こうしたかつての日本の着物と、それがもたらした世界の文化や歴史を通じて、着物が持つ普遍的な美しさを紹介します。
ビジュアルを得意とするナショナルジオグラフィック社が北米とヨーロッパで出版する旅行雑誌『ナショナルジオグラフィック・トラベラー』、「海外版・地球の歩き方」とも称されるガイドブック『ロンリー・プラネット』。他にもアメリカ大手出版社のコンデナスト社の旅行雑誌など、 AWLイメージスの画像は、これら著名な専門雑誌の表紙を何度も飾ってきました。
AWLイメージスの華やかな画像はアジア、中東、ヨーロッパといった販売地域に関わらず国境を超えて世界の人々の心を惹きつけています。
ぜひこの機会に、世界的に評価される AWLイメージスの美しいビジュアルを各プロジェクトにご活用ください。エディトリアル・商業用途を問わずご利用いただけるほか、カレンダーにも自信を持ってお勧めいたします。
乾燥した日が続いて強い風が吹き荒れると、枯れた森の木々の枝がこすれ合い、こすれた枝の摩擦が熱に変わり、炎を出して燃えだす。これが森林火災。ちょうど手のひら同士をこすり合わせると熱くなるのと同じ原理。
夏の強い太陽の日差しが、地表を照りつけると、地表付近の水分を含んだ湿った空気が膨張して軽くなり、上昇気流となって積乱雲(入道雲)を作る。積乱雲の中で水滴が重力による落下運動と、上昇気流による上昇運動を繰り返すと、水滴同士が衝突しながら摩擦される。この摩擦運動が静電気を発生させ、帯電した静電気の量が1センチあたり5,000ボルト以上の高電圧になると、空気の絶縁が破れて地表に放電する。これが「雷」で、森林に落雷すると、森林火災を発生させることがある。
海洋プレートが大陸プレートの下にもぐり込むときに発生する摩擦は、プレートを変形させ、変形によって蓄えられたひずみエネルギーが一挙に解放されると「巨大地震」となり、摩擦力はマグマも生み出す。
もしも摩擦がなかったら、山は崩れ平地になろうとし、織物の糸はほどけ、釘やボルトで締め付けて造った家屋は崩壊。動いていた電車やクルマは止まれなくなり、人は歩くことさえできなくなる。摩擦は、ふだん意識されることが少ないが、空気の存在と同じように、日常の現象のすべてに関わっており、不要な摩擦を除去できれば、GNPの数パーセントに相当するエネルギーやコスト削減につながるという試算もある。
攻撃と防御は常に表裏一体。攻防の象徴ともいえるのが、ホコ(矛)とタテ(盾)。ホコは、もともと狩猟用具として発展し、長いリーチと高い貫通力を持つ攻撃武器として戦場で用いられた。一方、タテは敵の攻撃を防ぎ、戦士を守る防具として生まれ、攻撃と防御のバランスの中で進化した。初期のホコは木製の柄に石器を取り付けたものだったが、青銅器や鉄器の時代には金属製の穂先が導入され、威力が増した。タテも同様に、木製や皮張りのものから金属製や複合素材へと発展し、防御力が強化された。
中世に入ると、騎士は「長槍(ランス)」で突撃し、タテは、小型で機動性の高いバックラー、大型で全身を守るカイトシールドなど、戦況に適したデザインが採用され、さらに、タテには紋章が描かれ、個人や部隊の象徴としての役割も担うようになった。「突き通せない盾(タテ)と、何でも突き通す矛(ホコ)とは両立しない」、つじつまが合わないことを表す故事成語「矛盾」は、「漁夫の利」などとともに、日本では小学3年生から4年生の国語教育で学習する例が多い。
「これ、なんだろう?」と思わず声が出てしまうような、面白い形の写真たち。そんな写真には、不思議を見つける力や想像を広げるきっかけがたくさん詰まっています。顕微鏡で見た細胞や、宇宙から撮影された壮大な風景を通して、子どもたちは普段目にすることのない世界の奥深さに触れ、「ものごとの仕組み」に気づく力を自然と育んでいきます。細胞の小さな構造や宇宙の景色をじっくり見つめることで、物事の本質に迫る視点が身につき、さらに広い視野で考えられるようになります。
日本では、不動産は通常、土地が有限であるため希少性が価値を高め、長期的な資産として時間の経過とともに価値が増加する傾向があると考えられている。しかし、国境線が頻繁に変わる地域や銀行への不信感が根強い国や地域では、不動産よりも動産が安全な資産とみなされる。地政学的要因に加え、国境線が変わると土地や建物の所有権に関する法律が変更される可能性が高く、所有権が認められなかったり没収されることがあるため、不動産はリスクの高い資産とされる。一方で、宝石、貴金属、株式、車などの動産は移動可能な財産であり、一般には不動産に比べて価値が時間とともに減少する傾向がある。しかし、金やダイヤモンドなどの貴金属や宝石は、国際的な市場で高い価値が保たれている。良いもの(玉)と悪いもの(石)が入り混じっている状態を表す四字熟語「玉石混交」の「玉」は貴重で価値の高いものを意味し、「石」は一般的で価値の低いものの象徴として用いられる。宝石にまつわることわざや慣用句も多く、英語圏の「未完成のダイヤモンド(Diamond in the rough)」は、ダイヤモンドが研磨されて初めてその真価を発揮するという特性に基づき、潜在的な価値を持つが磨かれていない人物や物事を指す。また、宝石の輝きが女性の美しさに例えられることが多いフランスの「女性の宝石(Un bijou de femme)」は、美しい女性や魅力的な女性を指す。
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