「事実の背後にある物語」を発見する考古学(archaeology)は、古代の文化や人類の過去の活動、遺物などを科学的に研究し、理解する学問。文字に頼らず発掘された遺物を通じて、歴史的な出来事や人類の文化、社会、技術について解明する特徴があり、人類の進化と歴史の謎に迫る。考古学の手法は、発掘した植物や動物の化石、堆積物の分析などを通じて、過去の環境変動や気候変動に関する情報を提供でき、地震痕跡の年代推定可能だ。
日本の考古学者の養成は、主に文学部や文化人類学部で行われる一方で、欧米では理学部が主導し、自然科学に基づく手法が一般的。大英博物館では、毎週土曜日、ベテランの考古学者による、実際の展示遺物や資料を使用した、5時間半で考古学を学べる短期集中コースが用意されている。
金の平均小売価格(1グラム)は、2022年12月の7,854円から2023年11月には9,604円と22%上昇。日経平均株価は、2022年12月4日の27,820円から2023年12月4日には33,231円と19%上昇した。キャベツの価格(円/キロ)は前年比46%上昇し、卵1キロ(Mサイズ)あたりの価格は、2022年1月は135円だったものが、2023年は平均で300円を軽く超えた。
世界中に影響を与えた地域紛争や物価高騰と、不安な気持ちをかきたてる出来事が続く2023年だったが、新型コロナウイルス感染拡大に応じて、社会全体で急速なデジタル化が進められ、さまざまな側面で課題が顕在化した一方で、音楽ライブや舞台などのチケット売り上げは、過去最高をを上回る勢いで推移し、美術館の入場者数は、コロナ禍前を超えて拡大。生命力にあふれる新しいつぼみも確実に芽吹きはじめた2023年だった。
アラジンと魔法のランプ、アリババと40人の盗賊、シンドバッドの冒険、空飛ぶじゅうたんなど、日本でも有名な「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」は、1704年、フランスのアントワーヌ・ガラン(Antoine Galland)が、アラビア語の写本からフランス語に翻訳した「千一夜」を出版し、世界中で翻訳されて広まった話だが、原本には無かったという。オリジナル・アラビアンナイトの現存する最古の写本の断片は、800年代のものとされる。
当時の西アジアでは、750年にアッバース朝が開かれ、ティグリス川西岸に三重の城壁を持つ円形都市、バグダッドが造営された。830年にはバグダッド大図書館(知恵の館)が設立。ギリシャ語による医学、哲学、自然科学の書物が収集され、アラビア語に翻訳された。日本では東大寺の大仏が完成したのが752年。
古代にさかのぼれば、紀元前2900年ごろ、メソポタミア(ユーフラテス川とティグリス川に挟まれた地域)文明が栄え、シュメールやアッカドの都市文明が築かれた。1299年、中央アジアから移住したトルコ族によって、オスマン帝国が建国され、20世紀初頭まで西アジア、北アフリカ、バルカン半島、黒海北岸、カフカス南部を支配した。
いまや時計は私たちの生活に欠かせない存在。会社の勤務時間、学校の授業スケジュール、鉄道の運行計画など、これらは時計なしでは実現不可能。水時計や砂時計からはじまり、現代のスマートウォッチまで、文明が進むにつれて、人々は時計に縛られ、時間に追われる歴史が形作られた。同時に正確な時間測定は、宗教儀式のスケジュール管理や、季節や天候が農業に与える影響を考慮して収穫を進めるためにも役立ってきました。
「タイム・イズ・マネー」は、米国のベンジャミン・フランクリン説や英国の数学者ジョン・ウォリス説など、様々な説があるが、現在では効率的な時間の活用が経済的成功につながることを強調する表現となっている。2021年、日本におけるeコマースの年間売上高は約3兆円で、1秒のサーバ停止が10万円の損失を生む計算だ。
文様(Pattern)の歴史は非常に古く、文化、地域、時代によってさまざまな形状やデザインが発展してきました。文様は装飾的な要素として、衣服、建築、工芸品、アート、テキスタイル、陶器、紙などの多くの分野で用いられています。文様は歴史の中で進化し、異なる文化や時代において独自の特徴を持ちました。また、技術の進歩により、新たな文様の表現方法やデザインが開発されてきました。文様は美的な要素だけでなく、文化、宗教、哲学、歴史の一部としても重要な役割を果たしています。
宇宙には銀河が2兆個あるとみられ、銀河には平均約3,000億個の恒星があると、宇宙には2兆×3,000億個の恒星がある。これを「天文学的数字(googol)」と呼び、googleの語源としても知られる。宇宙には未解明の謎が多く、宇宙探査は宇宙の起源や進化に関する情報を提供し、物理学、地球科学、天文学、環境学などの分野を発展させ、人類は宇宙の謎を解き明かしてきた。
いまや世界が成長産業として注目する宇宙産業。小型人工衛星の打上げは、2019年の350機程度から2030年には約1,000機に拡大。市場規模は100兆円(2040年)と試算される。北海道広尾郡大樹町は、「北海道に宇宙版シリコンバレーをつくる」という計画の実現に向けて、アジア初となる民間にひらかれた宇宙港「HOSPO(北海道スペースポート)」を本格稼働させた。
第二次世界大戦(1941-1945)において、米国は大規模な男性徴兵により、労働力不足に直面。政府はこの問題に対処すべく、「ロージー・ザ・リベッター(リベット打ちのロージー)」として知られるキャンペーンを展開し、軍需工場や造船所に女性労働者を積極的に採用。戦時下という外発的動機付けだったとはいえ、女性たちは自主的に仕事を行い、向上心を高め、後の女性の社会参加を加速させる大きな要因となった。
歴史上の重要人物と直接対話する機会はないが、記録された映像を通じて、彼らの仕草、雰囲気、歩き方など、個性や特徴を見て取れる。
映像は、文化や社会の価値観、慣習、歴史、アイデンティティを表現するための強力なメディアとして機能し、教育的な目的や啓発に使用されるほか、出来事や証拠の記録として使用される。また、人物や場所などの視覚的な情報を提供し、人々に物事や出来事を直接観察する機会を与える。
歴史の魅力を引き立て、人々に歴史的な出来事や人物に対する興味を喚起し、歴史の学習や探求を促進し、過去の出来事や文化に対する理解を深めるためのコレクション。
日常生活におけるモビリティとテクノロジーの普及、不動産のデジタル化、雇用の柔軟性、不安定性の増大など、大きな社会変化に応じて、旅行しながら働き、働きながら旅行する、デジタルノマドが急増。2035年には、世界の労働人口の3分の1がデジタルノマドになり、10億人に達するとの予測も発表された。
低温・超高圧環境下の深海では、二酸化炭素は液状化する。深部では太陽光がほとんど届かないため、視界が制限される。独自に適応した深海の生態系は多様で、未知のままであることが多く、陸上の生態系の知識の限界を超えている可能性があるといわれる。一方、未解明の謎が多く残る宇宙においては、古くから探査機や望遠鏡を使用する観測手段が発達し、遠くの星や銀河を観測。探査や調査が難しいという意味で、深海は宇宙よりもたどり着くのが難しい未知の領域。科学者たちは、新たな発見と理解を深めるために継続的な研究と探索を行っている。
近年、資源の枯渇やエネルギー需要の増加などを背景に、海底に眠る豊富な天然資源への関心が高まっている。海底油田やガス田の採掘に加え、産業用鉱石や希少金属などを含むマンガンやポリメタルなどの鉱床は、重要な資源と考えられている。海底の資源開発には、採掘や掘削活動が海洋生態系に与える影響を評価し、環境保護対策を講じる必要に加え、国際連合の海洋法条約(UNCLOS)など、国際的な法規制も関わる。また海底の資源開発には高額なコストを伴う場合があり、投資収益のバランスが重要で、市場の需要と供給、採算性の評価が経済的成功を左右する。
音楽が、絵画、彫刻、文学などの芸術ジャンルと決定的に異なるのは、「再現芸術」であり、再現方法は、強く時代性を持ち、環境(演奏場所)に支配される点。なかでもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって演奏され、ウィーン楽友協会で毎年1月1日に開催される「ウィーンニューイヤーコンサート」は、芸術と音楽を愛する人々にとって、新年を迎える特別な瞬間として認識されており、多くの人々が世界中からウィーンを訪れ、この素晴らしい音楽体験を楽しんでいる。コンサート・プログラムは、12月30日、31日、1月1日と、3日間を通じて同じ内容で演奏され、なかでも元旦のプログラムは、世界の90か国以上に中継・配信され、約5,000万人が同時視聴。重要な役割を担う指揮者は、作曲家の意図を解釈し、それをオーケストラに伝えると同時に、オーケストラと観客との架け橋を担う。
2023年9月23日から10月8日にかけて、アジアオリンピック評議会(OCA)が開催する「第19回アジア競技大会」で、8つのeスポーツ競技が正式競技として実施される。パリ・オリンピックでは、時期尚早として、eスポーツの正式競技採用は見送られる見通しながら、2023年3月、国際オリンピック委員会(IOC)が、国際競技連盟(IF)やゲーム会社と連携して設立した「オリンピックeスポーツシリーズ(OES)」が開催され、2023年6月、シンガポールで対面形式によるOESの決勝戦が行われた。
オリンピックやワールドカップなど、世界規模で開催されるスポーツ・イベントは、メディアを通して全世界に配信され、「勝敗の決定」に多くの人の関心をひきつけ熱狂させる。
スポーツの定義は「学者の数だけある」とさえいわれるほど、研究領域は広く曖昧で、取り組むテーマの数は多い。フランスの学者ベルナール・ジレによれば、スポーツは「激しい肉体活動」「遊戯性」「闘争」が含まれた営みとされる。
選手同士が該当するスポーツのルールを遵守して、相手に自己の能力を最大限に発揮しながら、卓越性を相互に追求し合うことに、スポーツの本質があるが、スポーツには「興行」の側面があり、スポーツと興行のボーダーはグレーゾーン。三大新聞のスポーツ面には、興行は掲載されないことから、「三大新聞のスポーツ面に、結果が掲載されるのがスポーツ」という見方をする研究者は多い。
一方で意図的な審判の目を盗んでの反則や、観客が引き起こす乱闘など、スポーツを取り巻く倫理問題(スポーツマンシップ)の再編と教育が、選手と観客ともに急務となっている。
源氏物語は11世紀の平安時代中期に制作され、現存する世界最古の小説として知られています。源氏物語に関連する美術や平安時代の美術(三十六歌仙/北野天神縁起絵巻など)や平安仏教美術を紹介しています。
パンから麺まで、食文化に合わせて、世界中で調理加工される小麦。聖書の冒頭「創世記(30章14節)」に、すでに小麦が登場する。日本でも奈良時代には、小麦、大麦が栽培されていたことが分かっている。平城宮跡から「小麦五斗」という文字が記された木簡が出土し、麦を詠んだ歌が「万葉集」にある。人類にとって、小麦は重要な作物であったことがわかる。
満月に向かって大きくなる三日月(crescent)、音をだんだん大きくする楽譜のクレシェンド(crescendo)、花粉が大きく育った穀物(シリアル:cereal)は、ラテン語の語形cre(核になる)に由来する。ローマ神話に登場する、農業を司る女神ケレース(Ceres)は、シリアルにあやかって呼ばれた。
ラーメン協会の2022年調査では、インスタントラーメン(即席めん)の年間消費量は、1位の中国/香港が450.7億食、2位のインドネシアが142.6億食、3位のベトナムが84.8億食とアジア諸国が突出している。日本は年間59.8億食で世界第5位。
近年の国際情勢などの影響で、小麦などの原材料が高騰し、麺類をはじめ、さまざまな商品の価格上昇が続いている。
フランスの画家クロード・モネ(1840-1926)の代表作のひとつである「睡蓮」は、晩年の60歳ごろから死去する86歳までの約30年間、旺盛に描かれた。季節や太陽の移動によって光の変化を鋭くとらえ、さらにその光の美しさを見いだす、卓越した彼の探究心は、連作として形をみせる。「積み藁」「ポプラ並木」「ルーアン大聖堂」そして「睡蓮」というモティーフと出会ってから、この連作に没頭する。白内障を患って視力が低下しても描き続きけ、現在確認できるものでも300点はあるという。最晩年には大壁画を描いて国家に寄贈するというプロジェクトが立ち上がり、1915年、そのための巨大なアトリエを設け、大連作「睡蓮」の描画に取り掛かった。その作品は、今、オランジェリー美術館に展示されている。
高校の新学習指導要領の実施に応じて、2022年度に入学した高校1年生から、「情報Ⅰ」でプログラミング教育が必修化。小中学校から大学への橋渡しを担う。これまでの選択科目から、すべての生徒がプログラミングについて学ぶことになった。応じて大学入試センターは、2025年度から大学入学共通テストに「情報Ⅰ」を出題科目に加え、国立大学を含むほとんどの大学が、一般入試に「情報Ⅰ」を課すと公表している。
すでにプログラミング教育が実施されている小学校では、文部科学省の2022年度実施状況調査では、プログラミングに関する学習指導の週当たりの時間は、小学5年生で平均5.8時間、小学6年生で6.7時間だった。小学校の学習指導でのプログラミングは、「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」と位置づけられている。
新学習指導要領の「学びの地図」は、学校内で完結していた教育課程を学校外にも共有していき、子供たちの多様で質の高い学びを引き出す理念の全体像を見渡せる意味で地図と呼んだ。また、ビジネスでは、自社製品やブランドの立ち位置、市場での競合優位性を見つけるために、ポジショニングマップを設定する。
中世の荘園制度では、領地の境界線を明確にするための地図が描かれ、古代地理学が導いた地球球体説は、中世には宗教面で異端の説として否定され、地球平面説が採用された。
世界中でベストセラー「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者、アラン・ピースとバーバラ・ピーズは、空間認識能力には性差があるという。
世界感を“見える化”した地図は、文字よりも古いといわれ、歴史をたどると、周囲の状況の中で取る立場や立脚点、人類の活動範囲や当時の世界観を知ることができる。
大人気アニメ「名探偵コナン」の最新作は「黒鉄の魚影(サブマリン)」。累計発行部数3,200万部を誇る漫画「沈黙の艦隊(かわぐちかいじ作)」の実写映画化と、潜水艦を舞台にした映像作品が次々にリリースされる。
"ジェームス・ボンド"が所属する英国のMI6(秘密情報部)や米国のCIA(中央情報庁)といった各国の「インテリジェンス」と密接にかかわる潜水艦は、多様化した海中情報「ACINT(アシント:Acoustic Intelligence)」のデータと情報の収集を担う。
1858年、最初の気球写真から始まった航空写真は、定期的に同じ場所を撮影することで、Googleマップの「ストリートビュー」で見られる「タイムマシン機能」のように、時系列で景観の変化を追うことができる。
過去と現在の航空写真を比べて、土地利用の変化を調べたり、地形と災害の危険性の関係を学習したり、航空写真上にほかのデータを重ね合わせたり、学校の教育現場でも航空写真の利活用が進む。
ドローンは、航空法と電波法の規制で、申請無しで飛行できる高度は地表または水面から150メートル未満。小型航空機は、酸素ボンベを積んでいない場合は、対地高度約300メートルから3,000メートル。成層圏ドローンは2万メートル。人工衛星の最低高度は200キロ。高高度気球では、2013年9月20日、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、超薄膜高高度気球の飛翔性能試験を実施し、到達高度53.7キロを記録した。
観察眼(五感)を鍛え、知覚で見たビッグデータを"見える化"する画家の洞察力と再現力は、重要な情報を引き出す質問力、確実に理解してもらえる伝達力、失敗しない判断力などの育成につながるという考え方から、米国の有名大学や大手企業では、高校3年間の成績(GPA)以外に、"絵画鑑賞(美術)"や音楽を学習することが重視されている。日本での天文教育の目的は、時間概念、空間概念、物質の輪廻(りんね)を学習して、創造性をはぐくむこと。
ゴッホに続き、1923年~1924年に、ムンクがノルウェーのオースゴールストランで描いた「星月夜」に描かれている星を、現代の天文学で検証すると、1924年8月下旬の午前3時30分ごろ、北北西に冠座と牛飼い座の一部が確認でき、地平線辺りが明るいことも、絵画と一致。ムンクが感情のままに絵を描いたのではなく、実際に星空を観測し、絵画に天体の方角位置関係を正確に描いたことがわかる。
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